賢治
テーマ:文学
2011年04月29日 10時48分
本日(4月29日)付けの南海日日の「黒潮」欄に、宮澤賢治のことが少し取り上げられていました。
現在の原発事故をふりかえり、
「故井上ひさし氏は、賢治において科学と宗教の間に文学があり、それでバランスが取れていると言っている。「科学」を「経済」に、「宗教」を「心の内の良心」に置き換えると、現在は経済があまりにも優先されている時代ではないだろうか?バランスが大切なのではないだろうか?」
と書かれています。
実は私は賢治の大ファンです。
学生時代は飯を抜いて、賢治全集を揃えました(酒は抜きませんでしたが)。
「宮澤賢治研究会」というサークルまで立ち上げました(運営は後輩まかせでしたが)。
ですので、「宮澤賢治」という漢字4文字を見るだけでうれしくなって、こうやってブログの記事にしてしまうくらいです。
ところで、どうでもいい話ですけども、私はトイレで本を読むくせがあります。
ですので、我が家のトイレには常に何冊かの本が並んでいます。
読み終わったら足がしびれているなんてことは、日常茶飯事です。
最近読んでいるのは、ますむらひろしさんの「イーハトーブ乱入記―僕の宮沢賢治体験 (ちくま新書)」。
ご存じ、ネコが人のように登場するアニメを描いている方として有名ですけども、この方が、「賢治作品(特に銀河鉄道の夜)をマンガ化するにあたって、どのように苦労したか?」が、この本には書かれています。
言わば、マンガ家という視点で賢治を読むとどうなのか?という事が書かれているんです。
いろんな人の賢治論、おもしろいんですよね。
宮澤賢治って、南海日日にも書いてあるんですけど、非常に多面的なんですよ。
地質学者であり、科学者であり、農学者であり、宗教家であり、農民であり、教師であり、文学者でもあります。
それぞれが賢治のなかでバランスが取れていたんです。
バランスが取れていたというか、それを抱え込める能力があったというか…。
作品には、彼のすべての面が表れています。
だから、文学だけやっている人が賢治を読んでも、わけがわかりません。
地質学や宗教の専門用語がポンポン飛び出して、しかもそれぞれがちゃんと意味を内包していますから。
いろんな分野の専門家が賢治を読んだときに、感じることが多種多様であって正解なんですよね。
そういう奥深さを感じるのも、賢治作品を読む楽しさのひとつです。
さらに、賢治の人生もかなり作品に反映されています。
どんな人生だったのか?を知れば、より深く作品を味わうことができるでしょう。
賢治について語り出すときりがないので、今日はこのへんで…。
BGMは、井上陽水さんの「ワカンナイ」。
宮澤賢治をテーマにした曲って、じつはたくさんあります。
これもそのひとつで、題材は「雨ニモ負ケズ」。
この歌詞を聴いて、何を感じるでしょうか?
陽水さんの「GOLDEN BEST」というアルバムに、収録されています。
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現在の原発事故をふりかえり、
「故井上ひさし氏は、賢治において科学と宗教の間に文学があり、それでバランスが取れていると言っている。「科学」を「経済」に、「宗教」を「心の内の良心」に置き換えると、現在は経済があまりにも優先されている時代ではないだろうか?バランスが大切なのではないだろうか?」
と書かれています。
実は私は賢治の大ファンです。
学生時代は飯を抜いて、賢治全集を揃えました(酒は抜きませんでしたが)。
「宮澤賢治研究会」というサークルまで立ち上げました(運営は後輩まかせでしたが)。
ですので、「宮澤賢治」という漢字4文字を見るだけでうれしくなって、こうやってブログの記事にしてしまうくらいです。
ところで、どうでもいい話ですけども、私はトイレで本を読むくせがあります。
ですので、我が家のトイレには常に何冊かの本が並んでいます。
読み終わったら足がしびれているなんてことは、日常茶飯事です。
最近読んでいるのは、ますむらひろしさんの「イーハトーブ乱入記―僕の宮沢賢治体験 (ちくま新書)」。
ご存じ、ネコが人のように登場するアニメを描いている方として有名ですけども、この方が、「賢治作品(特に銀河鉄道の夜)をマンガ化するにあたって、どのように苦労したか?」が、この本には書かれています。
言わば、マンガ家という視点で賢治を読むとどうなのか?という事が書かれているんです。
いろんな人の賢治論、おもしろいんですよね。
宮澤賢治って、南海日日にも書いてあるんですけど、非常に多面的なんですよ。
地質学者であり、科学者であり、農学者であり、宗教家であり、農民であり、教師であり、文学者でもあります。
それぞれが賢治のなかでバランスが取れていたんです。
バランスが取れていたというか、それを抱え込める能力があったというか…。
作品には、彼のすべての面が表れています。
だから、文学だけやっている人が賢治を読んでも、わけがわかりません。
地質学や宗教の専門用語がポンポン飛び出して、しかもそれぞれがちゃんと意味を内包していますから。
いろんな分野の専門家が賢治を読んだときに、感じることが多種多様であって正解なんですよね。
そういう奥深さを感じるのも、賢治作品を読む楽しさのひとつです。
さらに、賢治の人生もかなり作品に反映されています。
どんな人生だったのか?を知れば、より深く作品を味わうことができるでしょう。
賢治について語り出すときりがないので、今日はこのへんで…。
BGMは、井上陽水さんの「ワカンナイ」。
宮澤賢治をテーマにした曲って、じつはたくさんあります。
これもそのひとつで、題材は「雨ニモ負ケズ」。
この歌詞を聴いて、何を感じるでしょうか?
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