あなたならどうする・・・?
テーマ:方言
2010年11月23日 09時09分
さて、ここでいきなりクイズです。
もしも、尾鷲の人に、
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
と、言われたら・・・。
どういう対応をすればいいのでしょうか?
1.この人は喜んでいるんだなーと思って、微笑む。
2.この人は悲しんでいるんだなーと思って、悲しい顔をする。
3.この人は怒っているんだなーと思って、その場から逃げ出す。
さ
て
、
ク
イ
ズ
の
答
え
は
出
ま
し
た
か
?
あ
と
1
0
秒
!
1
0
!
9
!
8
!
7
!
6
!
5
!
4
!
3
!
2
!
1
!
0
!
・・・正解は・・・
3です!
主に男言葉なんですけども、それでは、ひとつずつ解説していきましょう。
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
「いな」=「あなた・きみ」
早田では、「いの」と言ったりしますけども、これは、同年齢や年下に向けて「あなた・きみ」と呼びかける言葉です。
どちらかと言えば、標準語の「おまえ」に近いですね。
ちなみに尾鷲の高年齢層(男性)は、自分の先輩に向かって、「あなたを尊敬していますよ」という気持ちをこめて、「おまえ」と言います。
これもよく誤解されますね。
でも、「おまえ」や、「きさま」ってのは、もともとは「御前」「貴様」ですから、敬語なんですよね。
陸の孤島である尾鷲には、古い言葉が残っているんです。
「だっきゃー」=「というやつは」
「だけは」が早口になり、変化して「だっきゃー」になったのではないか?と思われますが定かではありません。
「ごうわく」=「腹が立つ」
黒潮沿岸部では、離れていてもよく似た言葉が見受けられるのですが、これもその一つ。
高知にも同じ方言があるそうです。
潮の流れに乗って、交流があったのでしょうか。
「ごうわいてくる」が、「腹が立ってくる」になるんですね。
「にゃー」
尾鷲弁は、語尾によく「にゃー」をつけます。
けれども決してネコミミはつけていません。
女言葉や九鬼・早田では、「なー」になることが多いようです。
「かい」
これは、謎です。
方言学の恩師によると、「意味はないけれど、話し言葉の間に入ってリズムを整える言葉」だそうで、「間投詞(かんとうし)」というそうです。
尾鷲の人と話していると、「・・・かい、・・・かい」と、たくさん「かい」が出てきますけれども、決して蚊が多いわけではありません。
「どしきったる」=「ぼっこぼこにしてやる」
基本形は、「どしきる」です。類語に、「どしこむ」という語もあります。
中学生あたりが調子にのって、よく言う言葉です。
「どしきったる」は、「どしきる」の強調形ですね。
「・・・こむ」という変化は、「とても・・・する」という強調形でもあります。
たとえば、「あの子はマジメで勉強しーこむ」=「あの子はマジメでとても勉強する」など・・・。
「じょー」
尾鷲の男性は、「にゃー」と同じように、よく語尾に「じょー」をつけます。
決して、ボクシングの試合で真っ白な灰のように燃え尽きているわけではありません。(古いなぁ・・・)
そんなわけで全文訳すと、
尾鷲弁
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
は、標準語で、
「おまえというやつは腹の立つやつだ、ぼっこぼこにしてやろうか」
に、なるわけですね〜。
はい。今日は勉強になりましたね〜(笑)
尾鷲以外の皆さん、もしムカっとくることがあったら、
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
と、タンカをきってみてください。
きっと相手が笑い出して、ケンカがおさまって平和になるでしょう。
そして尾鷲に遊びに来た皆さん。
怖そうなお兄さんを見つけて、
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
とタンカをきってみてください。
くれぐれも僕は責任を持ちませんのでよろしくお願いします。
(笑)
本日のBGMは、山口百恵さんの「いい日旅立ち」。
昨日の日記にも書きましたとおり昨日は、「いい夫婦の日」だったんですけども、三浦友和・百恵夫妻が、「理想の夫婦」というアンケートで五連覇を成し遂げたそうです。
生まれた時から百恵ちゃんファンの僕としては、うれしい限りです。
・・・11月22日が「いい夫婦」なら、11月23日は「いい夫妻」だな〜と、ぼんやり考えていたら、ホントにそうでした(笑)
夫婦円満のためには、お互いを思いやること!が大切だそうですよ!
手元にあるカレンダーの標語に書いてあります!
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もしも、尾鷲の人に、
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
と、言われたら・・・。
どういう対応をすればいいのでしょうか?
1.この人は喜んでいるんだなーと思って、微笑む。
2.この人は悲しんでいるんだなーと思って、悲しい顔をする。
3.この人は怒っているんだなーと思って、その場から逃げ出す。
さ
て
、
ク
イ
ズ
の
答
え
は
出
ま
し
た
か
?
あ
と
1
0
秒
!
1
0
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9
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8
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7
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6
!
5
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4
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3
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2
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1
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・・・正解は・・・
3です!
主に男言葉なんですけども、それでは、ひとつずつ解説していきましょう。
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
「いな」=「あなた・きみ」
早田では、「いの」と言ったりしますけども、これは、同年齢や年下に向けて「あなた・きみ」と呼びかける言葉です。
どちらかと言えば、標準語の「おまえ」に近いですね。
ちなみに尾鷲の高年齢層(男性)は、自分の先輩に向かって、「あなたを尊敬していますよ」という気持ちをこめて、「おまえ」と言います。
これもよく誤解されますね。
でも、「おまえ」や、「きさま」ってのは、もともとは「御前」「貴様」ですから、敬語なんですよね。
陸の孤島である尾鷲には、古い言葉が残っているんです。
「だっきゃー」=「というやつは」
「だけは」が早口になり、変化して「だっきゃー」になったのではないか?と思われますが定かではありません。
「ごうわく」=「腹が立つ」
黒潮沿岸部では、離れていてもよく似た言葉が見受けられるのですが、これもその一つ。
高知にも同じ方言があるそうです。
潮の流れに乗って、交流があったのでしょうか。
「ごうわいてくる」が、「腹が立ってくる」になるんですね。
「にゃー」
尾鷲弁は、語尾によく「にゃー」をつけます。
けれども決してネコミミはつけていません。
女言葉や九鬼・早田では、「なー」になることが多いようです。
「かい」
これは、謎です。
方言学の恩師によると、「意味はないけれど、話し言葉の間に入ってリズムを整える言葉」だそうで、「間投詞(かんとうし)」というそうです。
尾鷲の人と話していると、「・・・かい、・・・かい」と、たくさん「かい」が出てきますけれども、決して蚊が多いわけではありません。
「どしきったる」=「ぼっこぼこにしてやる」
基本形は、「どしきる」です。類語に、「どしこむ」という語もあります。
中学生あたりが調子にのって、よく言う言葉です。
「どしきったる」は、「どしきる」の強調形ですね。
「・・・こむ」という変化は、「とても・・・する」という強調形でもあります。
たとえば、「あの子はマジメで勉強しーこむ」=「あの子はマジメでとても勉強する」など・・・。
「じょー」
尾鷲の男性は、「にゃー」と同じように、よく語尾に「じょー」をつけます。
決して、ボクシングの試合で真っ白な灰のように燃え尽きているわけではありません。(古いなぁ・・・)
そんなわけで全文訳すと、
尾鷲弁
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
は、標準語で、
「おまえというやつは腹の立つやつだ、ぼっこぼこにしてやろうか」
に、なるわけですね〜。
はい。今日は勉強になりましたね〜(笑)
尾鷲以外の皆さん、もしムカっとくることがあったら、
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
と、タンカをきってみてください。
きっと相手が笑い出して、ケンカがおさまって平和になるでしょう。
そして尾鷲に遊びに来た皆さん。
怖そうなお兄さんを見つけて、
「いなだっきゃーごうわいてくるんにゃーかい、どしきったるじょー」
とタンカをきってみてください。
くれぐれも僕は責任を持ちませんのでよろしくお願いします。
(笑)
本日のBGMは、山口百恵さんの「いい日旅立ち」。
昨日の日記にも書きましたとおり昨日は、「いい夫婦の日」だったんですけども、三浦友和・百恵夫妻が、「理想の夫婦」というアンケートで五連覇を成し遂げたそうです。
生まれた時から百恵ちゃんファンの僕としては、うれしい限りです。
・・・11月22日が「いい夫婦」なら、11月23日は「いい夫妻」だな〜と、ぼんやり考えていたら、ホントにそうでした(笑)
夫婦円満のためには、お互いを思いやること!が大切だそうですよ!
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