ガンガゼ（ウニ）で、染め物ができるのです

テーマ：活性化

2010年10月29日 13時15分

ガンガゼって、ご存じですか？

ウニの一種なんですけど、これがとっても迷惑なウニなんです。

まずはその長い針。

ムラサキウニなどは、手に持ってもよっぽど刺さることはないのですが、ガンガゼの針は異様に長く、刺さりやすく、そして毒があります。

逆針のようになっているので、人間の皮膚に刺さると、折れて中に残り、非常に痛みます。

磯遊びをするときには、ホントに迷惑なウニなのです。

さらに、藻（海藻）がなくなる「磯焼け」の原因と言われています。

集団で藻を食べ尽くしてしまうのです。

藻がなくなると、海から魚が消えます。

残るのは、ウニとヒトデのみ。

早田の湾も、この磯焼けに悩まされてきました。

そして、その原因がガンガゼにある！と目星をつけて、現在、ガンガゼの駆除活動を行っております。

箱いっぱいのガンガゼ。

で、せっかく駆除するなら、そのガンガゼを何かに利用できないか？と考え、早田町では、これまで食品にも利用してきました。

一般的に、ウニは美味の代名詞ですけども、ガンガゼはそれより一段味が落ちます。

卵巣・精巣が充実している時期でも、甘味・旨味が少なく、磯臭いのです。

そしてなんと！

今回駆除したガンガゼで、染色をしてみたのです！

ウニで色がつくんですね・・・。

びっくりです。

この「ガンガゼ染色」は、早田公民館の催しものとして、町内の奥様方が集まって行われました。

鍋に布を入れて、染めています。

実はNHKさんも取材に来ていました。
昨日の１８時と２０：４５のニュースで紹介されていました。
早く紹介すればよかったなぁ…と今更思っても遅いのですが…。

「みんなイキイキ楽しそうにやってますね！」
と、あちこちから電話がかかってきたそうです。

うまく染まるでしょうか・・・？

ちなみにこれが見本ですけども・・・。

手に持っている左側から、鉄を媒液にした場合の、２回、１回染め。ミョウバンを媒液にした場合の、１回、２回、３回染めです。

色の変化がわかるでしょうか？

何回も染めると、徐々に色が濃くなっているのがわかります。

この日に染めたものは、また色が違ったそうです。

意外に上品な色に染め上がります。

おもしろいですね〜。

ウニが紫だから紫になるだろう！と思うのですが、そうでもないんですよね。

ガンガゼ駆除と併せて、いろいろと可能性を探っていけたらいいなぁと思います。

今日のBGMは、シブがき隊の「スシ食いねぇ！」。

ウニと言えば寿司。
寿司と言えばスシ食いねぇ！

ですよね〜。
ちなみに演奏しているのは、「シブ楽器隊」です。

あ、モックンが出てきたついでにご案内なんですけども、１１月１３日（土）１３：３０〜、早田公民館で第２回映画上映会が行われます。

映画は、「おくりびと」です。

みなさまお誘い合わせのうえ、ぜひお越しください。

また近くなったら、このブログでも案内します。

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