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農業について

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 私の農業に関する考えについて、実家が都市近郊型の農業を営んでおり、米は自給の倍程度を毎年生産し、促成栽培の野菜、メインはトマトでありましたが、自給用の野菜を含め、季節ごとの八百屋の店に並ぶものは、ほとんどの野菜を栽培しており、生産から選別、梱包と卸売市場への直接出荷を家族経営しておりました。 実際は誰も家業を継ぎませんでしたので、実質、親夫婦二人で営んでおり、その関係で、約50年ほど、その生産現場を見てきましたが、年々その味が落ち、不思議に思っていましたが、その理由が判明しました。

 それは、農業の生産環境の変化です。 生産効率と収量の増収を追い求め、農薬、殺虫剤、除草剤と化学肥料にたより、畑や田んぼから生き物が消えてしまいました。 その結果、土は痩せ、活力が失われてしまいました。 そこへ、更なる化学肥料と農薬の投入と、農業効率化のため、機械化農業が促進され、農業環境の悪化の事態はさらに進み続け、作物自体も自らの持つ力を失い弱体化し、薬や化学物質にたより免疫力のない、まるで病人のような作物が美味しくないのは当然です。

 わたしが子供の頃の畑や田んぼにはドジョウやナマズ、タニシ、ザリガニがうようよおり、池にはフナ、コイ、ウナギやドブ貝がおりました。 また家では家畜、ニワトリやブタやウシまで飼っており、その餌には藁や農作物のヘタや副産物が利用され、また彼らの糞は作物の栄養となり自然循環の農業が行われておりました。 その当時は、水路や池にもコンクリートやアスファルトもほどんどなく土手の脇を掘ればミミズがおり、釣りの餌は簡単に手に入りました。 また、このミミズが豊かな土を作ってくれます。

 今、農薬や化学肥料を使わない農業をされている沖縄の宮古島の農家の方のインゲン豆やピーマンなど、そのまま生で食べても美味しいのです。 この種の野菜の持つエグミや青臭さがなく、美しい味がするのです。 そして鮮度が落ち廃棄処分されるトマトでさえ、その味はわたしが子供のころ食べた味がしました。 確かに、そのころ、よく畑に入り込み、生のままで食べたものは大根やニンジンさえ甘くて美味しかったのを思い出します。

 ここ早田の町には、耕作放棄の畑が多くあり、十分に畑が休んでおり、土を少し掘るだけでミミズが顔を出す畑は、私から見れば宝の山です。

 

 

 

プロフィール

早田漁港

southeast

漁業と農業が大好きな永遠の少年で、
自然と山をたいへん愛する人です。

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三重県

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