このサイトは、旧ブログをHTML形式で保存したアーカイブです。最新情報は新しい「おわせの“早田”ブログ」をご覧下さい。

≪最初 <「秋の気配」 |TOP| 雨滝と大丹倉> 最新≫

網代と真鶴へ視察旅行

テーマ:ブログ
 「網代と真鶴へ視察旅行」

 先週の9月4日と5日にかけて、神奈川県の網代と真鶴、小田原にある水産試験場の視察に行ってきました。参加者は早田大敷から9名に漁協職員1名、それに市の職員2名と県の職員1名の合計13名です。

 これは浜の活性化を図るための一環で、「儲かる漁業」という国の制度を実証している地域に出かけ、その良いところや問題点などを見聞きするためです。また、その制度を使って建造した漁船や設備も視察してきました。
 
 マイクロバスに乗り込んで、6時に事務所前を出発です。・・・・途中は省略。

 まずは小田原にある、神奈川県の水産試験場で「儲かる漁業」について、真鶴漁協の北村さんに説明を受けました。こちらからもあれこれと質問が飛んでいました。此処は明日も見学に来る予定ですが、今日は会議室を使わせてもらっただけです。

 
 
 会議の前に定置網の模型などを見学したり、相模湾の様子を同行した日東製網の社員に説明してもらいます。

 
 儲かる漁業についてのお話が始まります。

 会議の後で小田原から真鶴漁港に移動し、儲かる漁業の制度で建造した漁船を見学します。

 
 
 なるほど、よく考えて造られています。

 この後、熱海を経由して、今夜の宿のある網代に移動します。明日は午前2時半出港の予定です。寝不足にならないように9時には床に入りましたが、さて、他の者はどうだったんでしょうかね?


 9月5日 深夜1時過ぎ
 誰かの携帯のアラームで目が覚めてしまいました。1時半過ぎから出かける準備をします。2時にはホテル前に集合の予定です。長靴に胴付合羽、ヤッケ、それにカメラ。集まったところで漁港に向かいます。
 
 当然、真っ暗ですね。2時半の予定が実際の出港は3時だったようです。

  
 船に乗り込んで出港を待ちます。大きい船です。運搬船に氷を積み込んで、ぴったり3時に出港しました。

 
 いよいよ操業開始です。ただし、これは落し網で4日振りの操業だそうです。

 
 カマスの大漁でした。7〜8トンくらいあったのではないでしょうか。

 港を出て、ちょうど1時間で最初の操業が終わりました。今度は本当の箱網を起こします。此処の網は最初から最後まで16節という網です。いろんな考えがあって、この目合になったようです。
 この網の両端は環にロープを通して締め、真中を7台のキャッチローラーで起こしていきます。12名ほどで操業していますが、ほとんどが若いです。また、機械の使い方にも慣れていて、息が良く合っています。

 
 今度はそこそこの漁でしたが、途中で空が白んできました。

 
 「終わり!」の掛け声で最後の魚を運搬船に積んで終了です。

 まだまだ、操業は続きます。今度は熱海の前にある漁場まで20数分かけて移動します。

 
 漁場に到着です。すっかり明るくなっています。

 
 漁場は熱海の目の前です。

 
 向こうで運搬船が網を起こすのを待っています。 

 
 
 世間話などしながら、楽しくやっていました。

 
 残念ながら、大した漁ではありませんでした。意気揚々とは行かないものの、網代漁港に向けて走ります。

 
 運搬船の水揚げ作業が続いていました。ベルトコンベアーで選別機まで送ります。

 
 選別機による選別作業を見学します。

 この後、ホテルに戻って汗を流し、8時に朝食、9時には網代を後にして、真鶴に向かいます。

 
 真鶴漁港につくと、箱網を修繕していました。漁の模様を聞くと、なんとサバが20トンもあったそうです。市場では冷海水の設備や選別機などを視察しました。

 今度は小田原にある水産試験場に向かい、定置網に関してのいろんなことを教えてもらいました。

 
  
 大型の水槽を使って、強い水流が定置網に及ぼす影響などを説明してもらいました。

 この後、スライドを使っての相模湾の定置網の状況や、新しい考えによる資材の事などいろいろと教えていただき、大変参考になりました。

 さて、今回の視察旅行の目的はこれで終了です。試験場を後にしたのはちょうどお昼頃でした。今回の視察旅行では富士山が見えると期待していたのですが、昨日はようやく雲の切れ目に見えたものの、頂上は雲の中。
 そして、今日のお昼頃までは晴れていたで期待したのに、なんと午後からは曇って来て、今度は全く見えずでがっかりです。それでも無事に午後7時には帰ってきました。

 



コメント