近江八幡市
先日、合宿研修で滋賀県の近江八幡市を訪れる機会がありましたので、その紹介をしたいと思います。
研修の内容は「地域資源による地域の活性化」というテーマなのですが、私の参加するチームは「歴史と食でたどる近江商人のこころ」というコンセプトでプレゼンテーションを行いましたが、ここでの発表は控えさせていただきます。
まずは、昼食にいただいた食事から、手前から近江牛のタタキでポン酢でいただきました。 ご飯はもちろん近江米です。 上のおかずは「丁字麩」の和え物と琵琶湖で獲れた小魚の甘露煮と赤い四角のものは「赤こんにゃく」で左上のマスは赤こんにゃくのきんぴらで、汁は赤だしです。 ほぼ全て地元食材の料理です。
なかでも「丁字麩」と「赤こんにゃく」は近江八幡の郷土食です。
「赤こんにゃく」はこちらでは普段の食卓はもちろん冠婚葬祭には欠かすことができない食材です。 また、こんにゃく自体は健康食品として見直され、ダイエット食としても重宝されておりますが、何といっても、この「赤こんにゃく」の栄養価ですが、赤色のもとが三二酸化鉄によるもので、食物繊維が豊富に含まれ、その上、カルシウムは牛乳に匹敵するようです。
こんにゃくは平安時代に中国から入ってきたようで、地元では織田信長がこんにゃくを赤くしたとも言われ、また近江商人にも重宝されていたようです。
八幡堀の水路で琵琶湖とつながり、商業にも利用されておりました。
明治38年英語教師として来幡したヴォーリズの建築設計による建物で、彼は薬品製造などの産業や数多くの社会事業を近江八幡を中心に展開されました。
近江商人屋敷の蔵で防火用に船の底板が使われております。
近江商人のお屋敷の部屋からの庭の眺めで、家の周囲を囲んでおります。
近江商人のルーツは商社では丸紅、伊藤忠、住友、トーメン、ニチメンなどがあります。製造会社ではトヨタ、ヤンマー、日清紡、東洋紡、東レ、武田薬品、ワコール、西川産業などがあります。 他にまだまだ立派な大きな会社がありますが、ここではこれくらいで。 「売り手よし・買い手よし・世間よし」 三方よしの近江商人の心と精神は今の時代にも通用するように思えます。
そして、織田信長の「赤こんにゃく」はその栄養価とヘルシーさで斬新さを感じます。