きほく里山
先日、紀北町の方へ行く機会があり、きほく里山体験笑楽校を訪れました。
こちらの下河内地区は昔は紀伊長島と宮川上流の山を結ぶ街道があり、広い田畑や山林がある恵まれた地域でしたが、現在では3世帯5人が生活する、ぎりぎりの町になってしまい、この美しい山や田畑を荒れさせることのないようにと、地元のお年寄りや若い人も参加し、そば栽培からはじめ、古民家を改修し、「そば蔵 旭屋」をつくり「きほく里山体験笑楽校」の活動になり、そば打ち体験のほか昔ながらの田舎体験やイベントを企画し、こちらを訪れる人たちとの交流を楽しみながら休耕田でのそばやマコモの栽培や収穫も行っておられます。
これはマコモの栽培中の田んぼで、稲科の植物なので水田で育てます。
非常に栄養価の高い植物で、中華料理の高級食材です。
天ぷらでいただきましたが、姫竹のようですがクセのない淡白な味でした。 サラダでも美味しくいただけそうです。
こちらは古民家を改修して、そば打ち体験もできる「そば蔵 旭屋」さんです。
これは「旭屋」さんでいただいた昼食です。 ほんとうに全ての味が美しいとしか言いようのない体にやさしく、おいしいもので、ふと、江戸時代の人も、これとおなじものを食べていたのではと思われる料理でした。
ここで一つお詫びしなければならない事があります。 実はメイン料理の打ち立てのそばの写真が無いのです、気づいた時には既に私の胃袋のなかに収まっておりました。 申し訳ありません。
こちらでは時間の流れが止まっているかのよう、ゆっくりと穏やかに流れ、まるで自分の家に帰ったような安らかな感覚におそわれ、おもわず眠ってしまいそうになりました。 これは決してお金では買うことの出来ない時間と空間と美味しさとやすらぎです。 お金といえば食事代金を払っかも忘れてしまいましたが、たぶんお支払は済ませたとおもいます。 そんな感覚に陥る場所です。
派手さはありませんが、やすらぎと癒しと美味しさはお薦めです。