早田産の魚料理
お約束どうり今回は、私が早田の川でとった天然ウナギの料理です。 その川はちょうど海水と淡水が入り混じる、いわゆる吃水域といわれ、満潮と干潮では水が入れ替わります。 両方の水も透明度が高く、ミネラル、栄養素、酸素が多く含み、魚にとっては理想的環境であります。 当然、その魚も美味しいんです。
ウナギはともかく、クラッシックな流し台があります。
55cmのまな板からはみ出る長さと太さであります。
内臓の肝やワタのほとんどは酒に浸け、一旦とり置きです。
酒、みりん、醤油をまぜたタレにつけてから炙り焼きにしましたが、油に弾かれ、うまく乗りません。
もちろん頭や尾、中骨もすべて焼いていただきます。
肝吸いですが、肝だけでなく腸や、そのほか膵臓など、ほとんどの内臓をいれましたので、見た目は濁っておりますが、ぜんぜん雑味がなく、うなぎ本来の味が楽しめました。
蒲焼きにした身の部分は、今まで鰻屋さんで食べたものとは全く違うもので、油が多いのにも関わらず、あっさりして、いくらでも食べられそうでした。 そうです、牛肉にたとえれば、松阪肉ですね。 しかもその繊細なうま味は、ビールではもったいなく、やはり日本酒です。 そして、一番美味しいのは、内臓入り肝吸いと頭と尾と骨です。 すべてを食べつくし、残ったのは頭の骨の硬い部分だけで、これは畑に戻し作物の栄養になってもらいます。