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地域おこし協力隊として働くということ

テーマ:活動記
書こうか迷いましたが、大切なことなので。

いま、とてもスッキリしています。
先週末に訪れた東北で、決定的に自分の何かが変わりました。

協力隊になると決まってから、
聞かれるたび苦しい質問がありました。

「なぜ尾鷲に?」

協力隊になるきっかけは、
「震災があったから」
「地元とは・地域とは、を考えるようになった」

しかし、協力隊として選んだ土地は、尾鷲。

「伊東さんという、信頼できる人がいたから。」
「150人の町でなら、現在の日本の根本的な問題にむきあえるから。」
どちらも本当の気持ちです。


しかし、もう一人の自分は違う問いを投げかけてきます。
「ただ逃げてるだけなのでは?」と。

ぼくは一度逃げています。
震災が起き、東北のために自分にできること
「すぐに地元に戻り、復興のために働くこと。」

その選択肢を、色んな理由をつけてもみ消しました。
本当は、ただただ勇気がなかっただけです。
他の人たちと違う道を歩いていく勇気が。


そして今回の東北
宮城出身ですが、尾鷲で働いてます。
地域の仕事をしています。
と、自己紹介するとき
「だったらなんで、大変なときに帰って来なかった。」
「逃げているだけだ。」
地元で頑張っている人たちに、そう突きつけられるのではと
内心不安な気持ちもありました。


でも東北のみなさんは、
「宮城出身なんですね!」
「一緒にがんばりましょう!」 と
とても暖かく迎えてくれました。

ハッとしました。
言葉にしづらいですが、
前に東北から逃げて、
東北の人に対して持ってしまった後ろめたさ。
それを深い懐で、大きく包みこんでくれた気がしました。


そして思い至ります。

ふだん尾鷲や早田のひとに、
「3年たったらどうするんだい?」
そう聞かれると、いつもお茶を濁していました。

ずっと早田に住んでいてほしい。
そういってくれる人たちに対して、
「いつもお世話になっているのに申し訳ない」
そんな気がしていました。

でもそれは、とても不健全な状態でした。


ぼくはやっぱり東北が好きです。
いずれ帰るでしょう。

いつもお世話になっているのに、
自分の好きなこと
自分の向かいたい方向
これらを胸を張って話せない方が、よっぽど失礼です。



地域おこし協力隊として働くということ


会社を作ること、イベントをすること、ブランドを作ること
それが重要なのではありません。

本気で地域と向き合い
本気で自分と向き合うこと
そして地域も自分も、共に成長すること
そのためにお互い刺激し合える仲間をつくること

これらが重要なのだと思います。


早田に来て半年。
本気で向き合ってきた結果、
決定的に自分の何かが変わりました。

ここに書いたことを見直しても、
ほとんど、どこかでよく聞くことばかりかもしれない。
だけど今、
すべてが実感として骨身にしみわたっています。

きっと成長できたと思います。


「いずれは帰るのに、早田のため?それは偽善だ。」

そう言われるかもしれません。
だけどこれは、一つのぼくの決意です。
ぼくは早田も尾鷲もここにいる人たちも大好きです。
早田に住んでいる限り、
どこまでも本気で早田と向き合います。



決意を胸に、
これからやっと協力隊として、
「本当のしごと」
「本当の発信」
をしていけると思います。

長くなりましたが、
今回の東北FWのきっかけを作ってくれた、
ETIC. 春野さん
夢古道 伊東さん

現地で暖かく迎えてくれた
ウラバタケcafe 小玉さん
田村市復興応援隊 鈴木さん
双葉町復興支援員 安谷屋さん
出会ったすべての皆さん

そして最後まで読んでくださったみなさん。

本当にありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。

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