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都市と農山漁村について

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「新しい公共」と市町村の今後を考えるとの演題で、総務大臣政務官の逢坂誠二氏の基調講演がありました。講師は北海道ニセコ町で職員から町長になり、「ニセコ町まちづくり基本条例」を制定させたことで有名である方です。

過疎のまちは全国どこでも同じことをいう。雇用がない、企業誘致してまちを豊かにと言っている。地域の社説のまちのタイトルを変えれば、どこでも通用するのでは?また、何もいいところはないし、よくはならないと口を揃える。

まちづくりをする上で、しっかりとした地域の理念(ビジョン)をもって行動すべきでは。企業誘致すればまちがよくなるのではない。企業はまちを消滅してしまう可能性はある。企業は営利を目的にやっているので、まちづくりのために業をしているのではない。

地域をよくするためには、地域をよく知り、地域資源を発掘することが大事。発掘には内部だけの目ではなく、外部の目で発展することもある。物事をネガティブに考えるのではなく、ポジティブに考える必要がある。また、地域資源にストーリー性が必要。何でもかんでも世に出すのではなく、その地域資源にどのようなストーリーがあるかをしっかり伝える必要がある。例えば、道の駅を作るだけで終わることが多く、道の駅にどのようなコンセプトをもたせるか、そのコンセプトをどのように実現するか、何でこのような道の駅を作るのかをしっかり考える。そうしないと何年後かになんで作ったのかの議論になる。

国の施策には骨太の施策はなく、マスコミも細かい施策を捉え、そこだけを集中的に報道する。それでは、国はよくならない。 地域ほど、小さくコンパクトにまとまっているのだから、合意形成がしやすいので、ビジョンをまとめやすいのでは。

などと講演された。

早田での取組みは、地域資源を生かしたまちづくりをし、これからどのようなビジョンでまちづくりをするのかの議論をしています。他の成功している事例もほとんどがそうであります。

早田には尾鷲の水産業を担う定置網があります。これをしっかり残す取り組みとともに、地区を残す取り組みをすることがいいまちづくりになるのではと思っています。

和歌山県の紀美野町で活躍されているNPOきみの定住を支援する会の代表平井氏の講演です。平井氏は行政ではできないきめ細かな移住者支援活動をやっています。

ふるさとに憧れる人は、興味本位の人も多いので、そんなにあまくないとか、田舎暮らしをほんとうにする気があるかなどの相談をしている。また、移住前に先立って、移住者と地区役員との間で地区での取り決めの合意書を作成したり、古民家改修を地域内外の人も含めてやったりと、移住者が入りやすい環境の構築と地区の受け入れ体制を支援する活動をされている。

このような小さな取組をすることが必要なことなのかなと思い、みんないろんな知恵を出し合いながら、地区の存続に向けた取組をされているなと印象を持ったところです。

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